観葉植物のプロによるコラム
あきらめないで！観葉植物の再生
こんにちは、プランツドクターの中山です！
プランタープロショップ内ではプランツドクターという大層な肩書でご紹介いただいておりますが、じつは私が経営しているお店には毎月何件かの観葉植物が入院？してきます。
メンテナンスと植え替えを行い、希望があればお店にてしばらくお預かり（入院？）して
もう大丈夫とこちらが判断できるくらい回復すれば退院、といった具合なんですが・・。
今回はその入院した植物の処置（手術？）の過程をご紹介していこうと思います。
まず、今回はこちらのヤシ、フェニックス・ロベレニーが患者です。
お客さんからいろいろとそれまで行っていた管理方法とどのような具合でお持ち込みしたのかをヒアリング。結果からいうと、こちらのフェニックスヤシは水遣りのやり方が曖昧だったために根っこが傷んでしまったようです。
お客さんはこちらのフェニックスに毎日コップ一杯のお水を土の表面から与えていたそう・・。
そのままの管理をしていたら段々と葉が黄ばんで傷んできたので、今度は受け皿にたっぷりと
水を注いで下からお水を与える方法に変えたそうですが一向に良くならず、今回の入院となったのです。
今回のケース、実際に鉢から抜いて根を確認するとどのような状態で弱っていたのかがわかります！
ご覧の通り、最初の段階でコップ一杯の水しか与えていなかったために土の表面の根っこだけが発達し、下部の根がどんどんと枯れてしまい、その結果葉が落葉したようです。
その後、受け皿に水を貯めて下から給水していたようですが、時すでに遅しで下の根っこが全滅していたので水を吸い上げることが出来ず、衰弱してしまったのです。
処置としては根鉢を半分以上崩し、新しい水はけの良い用土で植え替えて戸外の直射日光に当てて管理。
2週間で新芽が出てきました！
正直、観葉植物を再生させるのはそう難しいことではありません。
ただ、適切な処置を適切な時期に行う必要がありますので、その点気になる方は
ぜひご質問いただければと思います！！
埼玉県越谷市にある観葉植物専門店GREEN JAMの店主・
中山裕二さん。多肉やエアプランツはもちろん、塊根植物なども揃う、注目の観葉植物専門店。仕入れは必ず信頼のおける生産者さんから中山さん自身の目で見て直接選ぶ。個性的な植物や樹形のしててにこだわった一点ものなど質が高くてレアな品種が揃うとグリーンマニアの中でも話題のお店。