教えて!プランツDr.中山さん VOL.5 上からの水が苦手なグリーンたち

教えてプランツドクター中山さん

観葉植物のプロによるコラム

上からの水が苦手なグリーンたち

こんにちは! もうめっきりと暑くなり、夏のような暑さが続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
今回のテーマは 「上からの水が苦手なグリーンたち」について書かせていただきます!

みなさんは植物にお水をあげるときにどのようにあげていますでしょうか?
植物にかからないように鉢の淵から土に直接あげていますか?
それとも葉っぱから直接に水をドバドバとかけていますか?
(私は葉っぱからドバドバとかけてしまうタイプですが・・・。)

しかし!その葉っぱに水がかかるのを嫌う植物がいます。
暑さや蒸れに弱いタイプの植物、例えば多肉植物ですとか、お花を咲かせるシクラメンやベゴニアなど。
水やり

こういった植物は葉や花に水がかからないようにそっと鉢の淵からジョーロなどで水をあげていただければいいんですが、ちょっと面倒くさい。
多肉植物の寄せ植えなどだと鉢表面にもりもりに植わっているのでまず土が見えないから乾いているかわからないし、
花鉢だと乾くのが早いので水遣りも回数が多くてやっぱりメンドクサイ・・。

その手間がお好きな方にはそれもまた堪らない、楽しいご苦労だとは思うのですが、そうでない私と同じようなめんどくさがりタイプにはそう!ドイツ生まれのあの野郎、『底面灌水鉢レチューザ』がおすすめです!

「頭からお水をかけられない植物は加湿が苦手でしょ?」
「底面灌水鉢だと土がジメジメして乾かないから枯れてしまうのでは・・??」
そういったご心配がある方もいらっしゃるかもしれません。
底面給水鉢

底面灌水というシステムは、実は生産者さんもかなりの数の方が実用しております!
私がお世話になっている多肉生産者さんでも底面灌水システムで灌水していらっしゃるところがありますね。

このレチューザ鉢の利点は【水が貯められるので水遣りの手間がかからない】という事ですが 効果はそれだけではないんです。1番は【植物を地植えにしたのと同じように植物が必要な時に必要な分だけの水を吸える】という 大変重要な効果があるんです!!

以前勤めていたお店でお客さまからボロボロのシマトネリコをお預かりしてなんとか再生してほしいとお願いされたことがありました。
試しにレチューザ鉢に植え替えて戸外管理をしていたところ、鉢植えではありえないようなまるで地植えした状態と同じくらいの立派な葉っぱに変貌しました!
レチューザ恐るべし・・。
レチューザ底面灌水のしくみ
これから季節的にも梅雨時期で湿度が上がり、植物もカビや菌などが原因で病気になりやすい季節です。
デリケートな葉を持つ植物(特に葉が細かく、薄いものなど)は、
頭からの灌水でウドンコ病などの葉の病気になりやすいので、ぜひ底面灌水システムを導入して予防してみてください。

あ、風通しも重要ですので、これからの季節は特に風通しを意識した場所に植物を置かれるといいと思います!
風通しに関しましては下段のコラムで述べます。

中山裕二氏
埼玉県越谷市にある観葉植物専門店GREEN JAMの店主・
中山裕二さん。
多肉やエアプランツはもちろん、塊根植物なども揃う、注目の観葉植物専門店。仕入れは必ず信頼のおける生産者さんから中山さん自身の目で見て直接選ぶ。個性的な植物や樹形のしててにこだわった一点ものなど質が高くてレアな品種が揃うとグリーンマニアの中でも話題のお店。
■観葉植物専門店GREEN JAM 埼玉県越谷市花田4-9-18 公式ホームページはコチラ

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