教えて！プランツDr.中山さん Vol.12 冬越しして傷んだ植物の再生法

観葉植物のプロによるコラム

冬越しして傷んだ植物の再生法

こんにちは、プランツドクター中山です。
今年2018年の冬は非常に厳しい寒さの冬でしたね・・。
お店の植物もだいぶ寒さで傷んだり、枯れたりしてしまいました。

みなさんのおうちの植物はどうでしょうか？
例年よりもかなり気温の低い日が多く、観葉植物のみならず、多肉植物や外国産の庭木なども
傷んだ方が多いのではないかと思います。
今回は傷んだ植物の再生方法をお話ししていこうと思います。

観葉植物など主に熱帯の植物は寒さに非常に弱く、低温により葉が腐ったり溶けたりなどの凍傷にかかることがあります。
見た目も悪くなり、枯れたように葉や茎が変色してしまいます。
この場合、冬の間は何をしてもよくなりません。
基本的には凍傷にあわせないように防寒対策をしっかりと行っていただきたいのですが、
もしも傷んでしまったら・・。
寒い冬の間は何もできないので、ただひたすら暖かい室内において、鉢土を限界まで乾かしてから水を与えるしかやることがありません。
大概は凍傷にあった時点で枯れてしまうのですが、生き延びた株がいたら、四月下旬まで待って、植え替えなどをして仕立て直します。
その後、戸外の半日蔭（樹の影くらいの明るさの場所）に置いて、新芽が出るのを待つしかありません。
観葉植物は意外と頑丈ですので、生きている部分があればそこから新芽を芽吹かせて復活してくるので
凍傷になってしまったからと言ってすぐに捨てないようにしてみてはいかがでしょう？
大前提としては寒さに当てないのが一番なのですが、失敗は誰にでもありますし、完全に枯れてなければ一枝からでも再生するのが観葉植物の面白いところなので、ぜひお試しくださいね。

埼玉県越谷市にある観葉植物専門店GREEN JAMの店主・
中山裕二さん。多肉やエアプランツはもちろん、塊根植物なども揃う、注目の観葉植物専門店。仕入れは必ず信頼のおける生産者さんから中山さん自身の目で見て直接選ぶ。個性的な植物や樹形のしててにこだわった一点ものなど質が高くてレアな品種が揃うとグリーンマニアの中でも話題のお店。