Vol.39 植物店主が振り返る2024年

GreenJam店主プランツドクター中山の気ままにコラム

今回は当店プランタープロショップのプランツドクターを務めていただいている、埼玉県越谷市「GreenJAM」の中山氏に2024年を振り返って語っていただきました。

早いもので2024年もあっという間に終わり新しい年がやってまいりますね。

ここ数年、世の中も目まぐるしく動き非常に慌ただしく過ごしているうちにあっという間に年末、という日々を過ごしておられる方も多いと思います。

もちろん店主もその一人です。

園芸業界に身を置く私にしても世の景気やコロナ禍後の植物需要の低迷などに翻弄されつつも日々を過ごしております。

そんな2024年ですが、振り返ってみるとやはり今までの観葉植物や多肉・塊根植物などのブームが一気に沈静化したというのが顕著ですね。

1〜2年前まで猫も杓子もアガベ、アガベと大アガベブームでしたが今や格安の子苗が並び在庫もダブついてしまうという事態になっています。

こういった植物のムーブメントはもう何年も何十年も繰り返されていますので今更ですが、いくらブームが廃れたといっても植物に罪はなく、やはり良い種類のものは良いのでご自分の好みを追求していくというのが良いというものです。

その時その時に心が動いた素敵な植物を愛でて育てて あげるのが園芸の基本です!

ぜひ世のブームでなくマイブームに従って植物を選んであげてください。

あとはやはり季節変動、特に夏の暑さが前年に続き、というか前年よりも更に暑いという異常気象!

昨年も大変でしたが今年も暑さで植物にダメージが出てしまったという方は多いのでは無いでしょうか?

今までは問題なく夏の暑さに耐えられていた植物たちがあまりの暑さに限界を超えてしまうために葉や茎が黒く焼けて腐ってしまうことが常態化してきています。

私のお店にもたくさんのご相談が寄せられましたが、冬場よりも夏場の方が今年は多かったです。

夏場の対策としてはなるべく涼しい場所に植物を移動するというのが一番です。

観葉植物というものは必ずしも室内に置かなくてはいけないというものではなく、むしろ戸外の日陰の方が日本の夏を超しやすかったりしますので

外の気温、室内の気温など意識して最も暑くなる時間に植物にとってどの場所が快適な環境なのかを探しておくとよいと思います。

また、夏場は明るい時間が長く続きますので、植物たちは光合成を盛んに行います。

すると水を吸う量がかなり多くなりますので、水やりの頻度がかなり上がります。

植物は光合成と同時に蒸散という葉から水蒸気を放出する運動を行なっておりますので、水が足りなくなると蒸散が出来ず、葉などにダメージが出てしまったり、根が乾燥で焼けて枯れてしまい、枝葉が萎れてしまったりと結構悲惨な姿になってしまうことが多々あります。

水やりに関しては人が常に管理できれば問題ありませんが、夏場ということで皆さんでお出掛けしてしまって誰もおらず、帰宅したら植物が枯れてしまったなんて悲しいご報告もいくつか届いて来ておりますが。。

対策としては、大きめ受け皿などの容器に水を張って置くか、こちらでもご紹介している底面灌水鉢であるレチューザなどを使用してあげると水やり手間は一気に解消されます!

植え替えは夏場に行うよりも前もって春頃くらいに植え替えておいてあげると根が馴染んでちょうど良いので次に植え替えの鉢でお悩みであれば、2025年の春頃にレチューザ鉢を使用してみるのがおすすめです!

この夏場の対策に比べたら、冬場は暖かい室内に取り込んで水を与えすぎないように注意しながら管理すればいいだけなので簡単ですよね!

ここのところ12月になって急激に冷え込んできたのでようやっと冬到来といった感じですが、このままですと来年の人や植物にとって過酷な気候になりそうな気もしていますので、今のうちに夏場冬場の対策をしっかりと考えて園芸ライフを楽しんで行きましょう!

レアなものも揃うこだわりの観葉植物専門店
■GREEN JAM  埼玉県越谷市花田4-9-18  HP

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