教えて!プランツDr.中山さん Vol.17 レチューザに多肉植物を植える・・その後 ~2018夏編~

教えてプランツドクター中山さん

観葉植物のプロによるコラム

レチューザに多肉植物を植える・・その後 2018夏編

こんにちは!
今年は異常なほどに早く梅雨があけてしまい、早くも猛暑の予感が漂っていますね・・。
昨年植えたレチューザ鉢植えの多肉植物はどうなっているか・・。
多肉植物は熱帯植物で寒さが苦手で暑さは得意だろう、
と思われている方がたくさんいらっしゃると思いますが
多肉植物が自生している環境はカラッとして湿度の低い、とっても乾燥して温度の高い砂漠や荒野のような場所なので日本のジメッとした高湿度の夏は大の苦手・・・。
梅雨時期が短かったとはいえ、しっかりと期間中は雨が降ってましたし、
ジメジメした日も続きました。
レチューザ植えの多肉たち、以前に経過をご紹介してから
なんと雨ざらしで戸外放置といういじめっぷりでしたが果たして・・・。

結果から言うと、特に変わらず、でした。
多肉植物と言ってもたくさんの種類があり、
この寄せ植えに使用している品種たちはいわゆる普及種という、
どのようなお店でも大抵手に入るくらい一般的です。
そして頑丈な品種たちだからこそ、このような環境でも脱落せずに育つのです。
これがエケベリアなどの品種が多く入っていたら無残な状態になったでしょうね。
レチューザに多肉植物
※ホワイト・・レチューザPON単用使用
 パステルバイオレット・・レチューザPON+培養土
 チャコール・・培養土単用使用
この梅雨時期はお水は雨ざらしで与え、溜まった水も捨てることなくそのままという完全放置状態だったのですが・・。
これが枯れずに生き残ったというのは、戸外にて日に当てていたからだと思います。
日差しに晒していると多肉植物は休眠します。
レチューザに多肉植物涼しくなった夜に成長を開始しますが梅雨時期のため、夜の気温が低く(20~25℃)結果として多量の水に浸っていても腐らなかったのだと思います。
また、レチューザPONなど菌が繁殖しづらい状況を維持する用土の力も強いと思います。
培養土も当店の方で特別に選別した水はけの良い土を使用しているので、生育に差はあれど腐らなかったのでしょうね。
これから秋、冬と経過を見守っていきたいと思います。
中山裕二氏
埼玉県越谷市にある観葉植物専門店GREEN JAMの店主・
中山裕二さん。
多肉やエアプランツはもちろん、塊根植物なども揃う、注目の観葉植物専門店。仕入れは必ず信頼のおける生産者さんから中山さん自身の目で見て直接選ぶ。個性的な植物や樹形のしててにこだわった一点ものなど質が高くてレアな品種が揃うとグリーンマニアの中でも話題のお店。
■観葉植物専門店GREEN JAM 埼玉県越谷市花田4-9-18 公式ホームページはコチラ

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