教えて!プランツDr中山さんVol.35 夏の植物のトラブルについて専門家に聞いてみた

教えてプランツドクター中山さん

観葉植物のプロによるコラム

夏の観葉植物トラブルのお悩み解決

こんにちは!梅雨でじめじめと鬱陶しい時期がやってきましたね。
実は梅雨の時期は熱帯産まれの観葉植物たちにとっては高温多湿で非常に具合の良い季節で
成長期になります!
なので植え替えなどを行うのに非常に適した時期になります。
ただ同時に、梅雨前梅雨語はカイガラムシやハダニなどの発生時期にも当たります!
せっかくの成長期なのに気づけば虫が発生してせっかく伸びた新芽がボロボロに・・なんてこともありえますので
害虫の駆除・予防はしっかり行う必要があります!
そこで梅雨時期のかんたんな管理方法をまとめました!
梅雨の植物

・梅雨時期の管理

 室内管理の観葉植物は高温多湿のこの時期、成長期を迎え健康な状態であれば枝・葉がわさわさと伸びだします!
 春先に植え替えなどを行っていた場合であれば次々と新芽が伸びだしてきます。
 ゴムの木類などあまりに大きく伸びた場合はどっかで剪定して形を整えるのもいいかもしれません。
 また光線の好きな種類の場合(ゴムの木類など高い木になる種類)は光線不足ではがいじけたり縮れたりすることもあります。
 その際は今置いてある場所よりも明るい場所に置いてあげると葉がまっすぐキレイに展開してくると思います。

・思い切って置き場所を外に移すのもOK

 この時期であれば観葉植物を戸外で管理することも可能です。
 梅雨の曇り空くらいの光線であれば葉焼けもしませんので、雨ざらしにしてしまっても構いません。
 雨ざらしにすることによって汚れやハダニ・カイガラムシなどの病害虫の駆除・予防にも役立ちますので
 少し調子が悪いとか葉の枚数が少ないと感じでいる場合は思い切って戸外管理をしてみることもおすすめします!

窓辺の観葉植物・戸外管理した場合の注意点

 外置きは植物にとってはとても良い環境になるんですが、梅雨の晴れ間には注意が必要です!
 いままでくもり空の下の弱光線で葉が慣れてしまっているのに梅雨の晴れ間から差し込む直射光線は強すぎてしまい
 葉が焼けてしまいます!ほんの数時間でも葉焼けしてしまうことがありますので」葉焼けが心配な方は
 予め日陰においてあげるといいと思います!
 また戸外管理しますと土から湧く虫に注意が必要です。
 直接地面の上に置いて管理するとナメクジやダンゴムシ、アリなどの虫が植物の鉢にまで入り込んでしまうことがあります・・。
 特に梅雨時期は虫も活動が活発なので再びお部屋に取り込む際は注意が必要です。
 鉢底の裏などナメクジがついていることなど多々ありますのでよく確認して落としてから取り込むようにしましょう。
 コンクリートや高い台の上など虫がつきにくい場所に置くのもよい対策になりますね。

・風通しの悪い場所に注意

 植物が植わっている用土の内容物によってはきのこやカビが生えることがあります。
 風通しや日当たりの悪い場所に置いておくと菌が繁殖してきのこやかびなどが生えてきてしまいますので
 室内でも窓を開けて換気したりエアコンをつけたりなど風通しを意識して管理してあげてください。
 植物としてはきのこやカビが生えても健康状態に問題はでませんが、そのような状況に長く置いておくと
 葉にシミが出来たりなど生理障害が起こることがありますので注意が必要です。
梅雨時期は観葉植物にとって健康に成長する重要な季節です!
うまく管理してキレイな葉っぱが出るようにしてみてくださいね。
中山裕二氏
埼玉県越谷市にある観葉植物専門店GREEN JAMの店主・
中山裕二さん。
多肉やエアプランツはもちろん、塊根植物なども揃う、注目の観葉植物専門店。仕入れは必ず信頼のおける生産者さんから中山さん自身の目で見て直接選ぶ。個性的な植物や樹形の仕立てにこだわった一点ものなど質が高くてレアな品種が揃うとグリーンマニアの中でも話題のお店。

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