お客様からいただくよくある質問大公開!
「斑入りの葉を小さくたくさん茂らせて育てるコツは?」
今回は、お客様からいただいたご質問を当店のプランツドクターに答えていただきます!
今回は斑入りのアンガスティフォリアをひとまわり大きなレチューザ鉢に植え替えたいと思うのですが、これも大きな葉に育ってしまいますか?
なるべく葉の大きさを小ぶりにしながら育るにはどのようにすればいいでしょうか。
今直径11センチの鉢に植わっています。これをキュービコ22に植え替えるのは大きすぎますでしょうか。
肥料をあげすぎると、葉のサイズは大きくなるのかもあわせて聞きたいです。」
まず植替えるプランターのサイズ選びからお答えします。
斑入りのシェフレラ・アンガスティフォリアはレチューザマックスキュービ(12.5センチ角)に植える方がよろしいかと思います。
直径11センチの鉢をレチューザキュービコ22(22センチ角)へ植えるのは少々大きすぎます。
植物を大きな鉢に植え替えるとより大きく育つのでは?と誰しもが考えてしまいますよね。
私ももちろんそう思っていたので、植え替えの際に小さめの鉢から四周りほど大きな鉢に植え替えて失敗したことがあります。
大きな鉢に植えれば水も肥料分も豊富なのですぐに大きく育つのではないかと考えてだったのですが結果として土の乾きが遅くなり、土がいつまでもぐじぐじと湿っていたので根が腐ってしまったのです。
その経験から水遣りは必ず土を乾かしてから出ないと根が伸びないという事を学びました。
まず健康な植物を育てるのであれば健康な根を育てるとよいでしょう。
葉を小さく育てたい場合は、盆栽の育て方と同様に考えると良いです。
根株ぎりぎりサイズの鉢に植えて、切り詰めるように剪定し枝ぶりを増やし、葉をたくさん茂らせるように育てていくと1枚1枚の葉は小さくなります。
肥料の有無については、あまり葉の大きさに関しては関係ありません。
新芽が伸びるたびにこまめに切り戻しをしてあげると枝葉が短く、たくさん分枝してこんもりと小さな葉が茂っていくと思いますよ。
斑入りの葉はともて美しいのですが植物からしてみると劣性遺伝なので、強くありません。
また、斑の部分は葉緑素という光合成を行う細胞が薄いか全くない状態なので、光線が足りないと光合成するために葉緑素が強く浮かびあがり、斑が薄く緑が濃くなります。
もし完全に真っ白な斑の状態のはであれば日照不足で落葉、もしくは株ごと枯れることになりかねませんので美しい斑入り植物を楽しむためにはある程度明るい場所で管理してください。
ただ、直射光線だと葉焼けを起こしますのでご注意を。
埼玉県越谷市にある観葉植物専門店GREEN JAMの店主・
中山裕二さん。多肉やエアプランツはもちろん、塊根植物なども揃う、注目の観葉植物専門店。仕入れは必ず信頼のおける生産者さんから中山さん自身の目で見て直接選ぶ。個性的な植物や樹形の仕立てにこだわった一点ものなど質が高くてレアな品種が揃うとグリーンマニアの中でも話題のお店。