冬場の観葉植物の管理
こんにちは!
2020年、今年は異常なくらいの暖冬でびっくりしますね!
当店のような熱帯植物を扱っているお店だと管理の暖房費などが抑えられるのでありがたいのですが、冬はちゃんと寒くならないと様々な自然環境や人々の暮らしに影響が出てしまいますよね。
いいことばかりではないんでしょう。しかし、観葉植物屋の身としては暖冬を素直にありがたいと思ってしまいます・・。
さてさて、皆様のお部屋の観葉植物たちはこの冬の調子はいかがでしょうか?
観葉植物はその殆どのが熱帯地方原産のものばかり。
冬のない国から日本に連れてこられているので冬は苦手のものが殆どです。
暖冬とはいえ植物たちにとっては十分に寒いですし、一日でも極端に冷え込んだ日があれば、即時に瀕死の大ダメージを負うことも珍しくはないですので油断はできませんね。
プロが教える冬越しポイント
今回はかんたんにできる冬越しのポイントを3つご説明していきたいと思います。
●寒い場所に置かない
これは基本にして絶対条件ですが、寒い場所に置かないようにしてください。
大体の観葉植物は5℃程度まで耐えられるものが多いのですが、お部屋の場所によっては一時的にそれ以下まで冷え込むスポットもあり得ます。
例えば窓際、お風呂場など。冬の窓際は外気の寒さによってとても冷え込むことがあります。
葉っぱ一枚がガラス窓に接触していて、その部分だけが凍傷になったということも聞きますので窓際に置かれているからは窓から1m以上離して置くようにしてください。
また、お風呂場などタイルなどの冷たい素材を使用している場所に置かれている方も注意が必要です。
人が使用している時はいいですが、使用していない時間のほうが長いと思いますので、その間ずっと寒さに晒されていると凍傷になりうることもありますので注意してください。
●水やりは乾いて3日ほど経ってから
冬は熱帯植物である観葉植物は成長が緩慢になります。
つまり、喉が渇かないんです。
生命維持には水を使いますが、ほとんど成長しないため成長期の夏などに比べると格段に水が乾かなくなります。
通常、土の表面が乾いてからたっぷりと与えていると思うのですが、冬の間はさらにそこから3日間ほど時間をあけてお水やりをするようにしてもらえるといいと思います。
●絶対に受け皿に水を貯めない!
これは冬に限らずですが、とくに冬は観葉植物自体が弱っているので、受け皿などに水が溜まった状態で置いておくとたちまち根腐れを起こしてしまいます。なので水やりはあらかじめ水を流しても良い場所に移動して行うか、溜まった水を捨てる習慣を身につけるようにしてください!
これを意識するだけで枯れる危険性はグッと減りますよ。
以上、この3点を特に気にしてもらえれば冬の寒さで痛むことがなくなると思います!ぜひ意識して注意してくださいね!
中山裕二さん。多肉やエアプランツはもちろん、塊根植物なども揃う、注目の観葉植物専門店。仕入れは必ず信頼のおける生産者さんから中山さん自身の目で見て直接選ぶ。個性的な植物や樹形の仕立てにこだわった一点ものなど質が高くてレアな品種が揃うとグリーンマニアの中でも話題のお店。当店のプランツドクターとしても活躍していただいております。