Vol.14 斑入り植物を美しく育てるコツ

GreenJam店主プランツドクター中山の気ままにコラム

今回のコラムは植物の斑(‘フ’と読みます)の話。

斑入り植物

斑入り(フイリ)植物とは葉に文字通り斑模様が入る植物の事で
日本の園芸では昔から通常の緑葉種よりも価値の高い植物として珍重されてきました。
この斑入り植物ですが、ようは通常の緑葉種に比べたら弱い虚弱の劣勢遺伝。
自然界では淘汰されてしまうような弱い種なのです・・。
なぜこのような弱い種が価値が高いのか・・?
単純に美しい、という事と、弱いという事は栽培が困難、つまり流通が少なくなるので
非常に希少種=価値が高いという事になります。
そもそも斑入りは種をまいて出てくる確率が何万分の一とも何十万分の一ともいわれるくらい発生率が少ないのです・・!

そんな希少な斑入り種ですが、現在では固定化・繁殖されて園芸品種として世にたくさん出回っています!

固定化された園芸品種はそれほど弱くはないのですぐに枯れるといったことはもちろんありませんが、美しい葉模様を楽しむためには少し工夫が必要です。
よく部屋の中に置いていたら葉模様が消えてしまったとか、葉が緑に戻ってしまったとかいうお話を聞きます。
それは、植物の葉は元々緑の部分が光合成をする葉緑素という細胞が集まって緑色に見えるので、緑以外の色の部分では光合成ができません。
なので、暗い場所に置くと斑の部分を遊ばせていては光合成が出来ないので葉緑素が集まって緑色になってきてしまうのです。
暗所に置くと斑模様が消えてしまうのはそんな理由です。
これを解決するには、明るい場所に置く以外解決方法はありません!
しかしながら、斑入り植物というのは弱いものです。
なので、直射日光に長く晒すと葉焼けしてしまう事が多々あるので、午前中のみ日の当たる場所か北側の屋根下におくなど強い日光を避けるようにしていただけると丁度良いと思います。

斑入り植物は美しく観賞価値が高いのですが、緑葉種に比べて葉模様を維持するのに光線が必要になります。
なので暗い場所に置くのであれば緑葉素の強い緑の濃い葉を持つ植物が適していますので
お部屋に長く置いておきたい場合は葉が厚くて濃い緑の植物を選んでいただけると失敗は少ないと思いますよ!

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