コラム 植物に最適な土・鉢とは?
今回は植物を育てるのにとても重要な役割を持つ「土」や「鉢」についてお話していこうと思います。
植物を栽培していく上で最も重要な部分は根っこです。
根っこがしっかり充実している植物ほどストレスに強く枯れにくいのです。
しかしながら、茂っている葉っぱや樹形などに気を取られて根っこの張りをしっかり確認している人は少ないのが現状。
また、その根を育成する土や鉢に関心が強い方もあまりいらっしゃらないように思います。
植物の「根」は人で言えば心臓と同じ役割です。根がなければ水を吸い上げられませんし、栄養も吸収できません。まあ植物なので厳密には根がなくても生きられるものも多々ありますが、基本的には根がしっかりしている個体のほうが強いものが多いのです。
こちらのコラムをご覧になってる皆様はもちろん鉢やグリーンに強い関心があって見てくださっている方がほとんどだと思うのですが、本当に根っこというのは需要で、言い換えればその根を守っている土・鉢の役割は最重要と言えるかもしれません。
お店で植物を販売しているとどんな土を使ったら良いかと尋ねられることが多々あります。
基本的には水はけの良いものをおすすめしているのですが、これには理由があります。
まず、植物というものは種類によって原産国や生えている場所も違いますし、どのような環境を好むかによって必要な水分量が違います。
水をそれほど必要としないものであれば常に湿っている土を嫌うので、水はけの良い用土を選んでいただけば直ぐに乾燥しますから根痛みしなくて済むのです。
そして湿度の高い土を好む種類であっても、水やりの頻度を増やしてあげれば水切れで痛むこともないですし、なかなか乾かずに土の中で雑菌が繁殖して根痛みするよりは乾燥して水切れで弱ったほうが後々の回復が早く済むということもありますね。
だから私は、基本的に水はけの良い土をおすすめしているのです。
ただ、あくまでもこれは私が思う栽培管理に最適な条件の土ということです。お仕事などで忙しく頻繁なお水やりができないのとかであれば水保ちの良い土を使用していただくのも間違いではありません。
本来は、『ご自分の栽培環境に合わせて土を替えていく』というのが望ましいのです。
つまり、土選びの正解は「自分が育てやすい土が一番!」ということになりますね。
こと観葉植物に関しては主に室内に飾ることが想定されますので、水が乾きにくい環境ですから、なるべく水はけのよい用土を使用するほうが根痛みが少なくなるということです。
また同様に鉢選びに関しましてもデザインなどお部屋の環境に合わせて選ぶという以外に、素材や機能などによって乾き方が違うといいうことも視野にいれて選ばれるといいかもしれませんね!
屋内観葉の場合、風など予期せぬ状況で倒れるということもないですから取扱いしやすい軽い素材を使用するとか、ペットや小さなお子さんがいる場合は倒れても割れない素材を選ばれるなど素材の選択肢も広がります。
土の乾き具合は鉢の素材によって変わります。素焼きの鉢などは乾きやすく、陶器やプラスティック素材のものは乾きにくくなります。鉢と土の組合わせを工夫することで様々なシーンで植物ライフを無理なく送ることができると思いますよ!
そんな工夫を楽しむのも園芸の楽しみでもありますね。
長期ご旅行や出張などが多い方にはお水を貯める事ができるので、水やりの手間が少ないレチューザ鉢は本当におすすめ!ぜひお試しあれ!