2020年も観葉植物専門店店主が吠えます!
今年も気ままに書き綴っていきますのでよろしくお願い致します。
昨年、2019年と言えば猛烈な台風と消費増税がありましたよね。
自然災害が毎年園芸市場に与える被害は大きいのですが、景気が落ち込んんできても園芸市場はそこまでひどく落ち込まないというのが通例でした。
しかし、昨年は自然災害と消費増税のダブルパンチで8月から急速に市場景気が落ち込んで来ているそうです・・。
私の身の回りでも知り合いの園芸店さんや有名どころの生産者さんなどが廃業されたりしていて、更なる園芸市場の規模縮小が今後加速して行きそうな予感がします・・。
非常に先行きの悪いというのは何も園芸業界だけの話ではないのでしょうが、植物どころでは無いという空気感が世にはびこっているのかもしれませんね。
元気のない消費は園芸業界にも広がる?
今年は東京オリンピックがありますが、もう何年も前から園芸市場もオリンピックまでは安泰だがそれ以降は急速に失速するなんて言われていました。
しかしながら実際はオリンピックが始まる前から失速という事態が起こっております。
景気や経済の事は専門ではないので門外漢ですけど、【鑑賞用植物】という生きていくうえで必需品でない、いわゆるぜいたく品の部類は生活に余裕がなくなれば、はじめにカットされるものです。ですから景気の悪化に伴い需要が落ちていくというのは仕方のないことかもしれませんね。
ただ、植物は非常に身近な存在です。
食べる野菜や果物も植物。
ハーブや野菜など育てた成果を食物として役立てることも立派な園芸の一つです。
お金がないから園芸出来ないということは実はなくて、食べ終わった人参のヘタを水栽培で育てるのも園芸。
道の苔を採取して育てるのも園芸。
拾ったドングリを植えてもいいし、庭の土を鉢に入れて生えてきた草を育てるのも園芸。
そういった全くお金のかからないことから趣味の幅を広げていくというのも楽しいかもしれません。
育てる喜びこそが園芸の醍醐味
私もこの業界に入る前はもっぱらホームセンターの植物見切り品コーナーや100円ショップで植物を購入していましたので。
ボロボロの状態から再生して元気にするというのが趣味だったのですが、だんだんと植物の魅力に取り憑かれてしまい、いまでは変態植物屋とか言われるまでになってしまいましたが(笑)
この世に人が栄える限り園芸という文化は完全に廃れることはありませんが、時に規模縮小は免れません。
人の生活スタイルが変わっていく以上、園芸のスタイルもどんどんと変わってきています。
現在、流通している植物の種類は非常に豊富になってきています。ご自分のライフスタイルに合わせて植物を選ばれるというのも面白いですよ。
管理の手間や置き場所など条件をいろいろと絞っていくとライフスタイルに合わせた理想の植物に巡り合えるかも!?
しかし、私が重要だと思うのは「植物が欲しい、育ててみたい」という“植欲”が一番大事だと思います。
見た目や由来など様々理由はありますでしょうが、心にインパクトの残るあなたの一鉢に巡り合っていただきたい!
そうするとご自身のライフスタイルがきっと変わっていきます。
私のお店のお客さんは植物に引っ張られて生活が変わったという猛者の方が多いので!(笑)
かくいう私も植物によって人生が変わってしまった一人ですけどもね。
皆様が今年も理想の一鉢に出会えますよう全力でお手伝いさせれいただきますので!
本年もよろしくお願いいたします。
■GREEN JAM 埼玉県越谷市花田4-9-18 HP