テラコッタ鉢ってどんな鉢？
植木鉢と一言でいっても、じつに様々な材質で作られています。
当店で取り扱う植木鉢は大きく分けて「焼き物」「ポリエチレン樹脂」」「FRP」の3種類。それぞれどんな特徴があるのでしょうか？
この記事では、焼き物の鉢＝テラコッタ鉢について、メリットとデメリットを含めて特徴をわかりやすくお伝えします。
テラコッタ鉢とは？
テラコッタとは、イタリア語で “terra(土)” “cotta(焼いた)”「焼かれた土」を意味しています。
つまり“焼かれた土”が語源となっているテラコッタ鉢。
本来はイタリアで作られた素焼き鉢をさしますが、現在では粘土質の陶器でできた洋風の素焼き鉢を総称して「テラコッタ鉢」と呼ぶことが一般的です。
高温で焼成して作られる素焼き鉢を差し、オレンジっぽい茶色、くすんだオレンジのような色が特徴です。
多孔性のある素材なので通気性がよく、余分な水分や空気が鉢の表面からも抜けやすく、植物の根が呼吸しやすい鉢の環境を作ります。特に水はけのよさを好む植物に向いています。
機械化が進んだ今でもハンドメイドで型押しして模様をつけたり、ハケで塗ったりとした職人技の製品もあり、人気があります。
使い続けるうちに、自然な風合いで変化していく姿がまた良い雰囲気を醸し出し、ファンを魅了しています。
テラコッタ鉢の良い点は？
通気性があり、根の健康を促進する: テラコッタは通気性があり、植物の根が酸素を得やすくなります。これにより、根の健康が維持され、過水や根腐れのリスクが低減します。
保水性があるが乾きやすい: テラコッタは水を一定に保持する能力がありますが、同時に水分が蒸発しやすいため、過湿気を防ぎます。これにより、植物が根腐れになる可能性が低くなります。
夏場には涼しく、冬場には保温効果: テラコッタは素材の特性から、温度変化に対して比較的安定しています。夏場には涼しく、冬場には保温効果があります。これにより、植物が適切な温度環境で育つことが期待されます。
色とデザインのバリエーション: テラコッタ鉢は自然な色合いやテクスチャがあり、庭や室内で自然な雰囲気を演出します。また、形状やデザインのバリエーションも豊富です。
テラコッタ鉢の問題点は？
重い: テラコッタは比較的重い素材です。そのため、植木鉢を移動する際には注意が必要です。また、大きなテラコッタ鉢を使用する場合、植物を植えた後に移動が難しくなることがあります。
水枯れに注意: テラコッタ鉢の利点でもある通気性は逆に乾燥しやすいところでもあります。頻繁に水やりができない環境下では注意が必要です。
凍害での破損: テラコッタ鉢はその特徴から水分を多く含みます。寒冷地域では冷えで含んだ水分が凍って破損してしまうことがあり、冬季に屋外で使用する場合は注意が必要です。
テラコッタ鉢はその特性から、植物の栽培に適した素材とされています。
選ぶ際には、植物の水やりの習慣や環境条件に合わせて選ぶと良いでしょう。
当店で取扱いしているイタリアン・テラコッタ鉢について
当店で取り扱うテラコッタは正真正銘のイタリア産のテラコッタ鉢。ラボラトリオ・サン・ロッコ（Laboratorio San Rocco社）社の製品を直輸入販売しております。
※弊社では国内販売用の名称としてエスロッコシリーズと名付けて販売しております。
陶器の世界では高品質粘土の代名詞となるインプルネッタは、トスカーナ地方フィレンツェ郊外の産地インプルネッタに由来します。
インプルネッタを使用した製品は、14〜16世紀に花開いたイタリア・ルネッサンスでも水瓶や壁装飾、置物などに多く使われました。今はイタリア政府が少なくなった産出量を厳しく管理。一定の品質基準を満たした陶土のみにインプルネッタの名称が許されています。
中でも特に高品質な陶土は「ガレストロ」Galestro Colorobbia®と呼ばれ非常に高価なものです。
ラボラトリオ・サン・ロッコ社では、このガレストロを使用し、トスカーナの伝統の古代の技術に従ってひとつひとつ職人の手作業で作成されています。
テラコッタによる創造性とデザイン
ラボラトリオ・サン・ロッコ社の製品は、非常に自然な質感と色を表現しています。
伝統と格式・技術は高く評価されており、伝統的なデザインをベースに、ハイクオリティな世界を付加した「イットリーニ」シリーズは、重厚さと繊細美を追究した渾身の作です。
品質の高さは英国王室にも認められ、バッキンガム宮殿よりお買い上げの誉れに浴しました。
また、本来の植木鉢として植物の快適さを達成したいという機能も製品にしっかりと昇華されています。
伝統の技法と現代の美学に従って、イタリアの職人たちによって作られている本物のテラコッタ製品「エスロッコ」シリーズは、逸品揃いのラインナップです。
